とおとうみ臨床試験ネットワークとは

ご挨拶

代表幹事

浜松医科大学医学部附属病院 病院長 松山 幸弘
浜松医科大学医学部附属病院 病院長松山 幸弘とおとうみ臨床試験ネットワークは、静岡県西部地域(とおとうみ)で積極的に治験・臨床試験を実施している6医療機関と浜松市医師会が幹事となり平成23年10月に発足し、現在は8医療機関と浜松市医師会で構成されております。
このネットワークでは、この地域の良好な医療連携の下で、治験におけるIRBや事務局業務を集約して、個々の医療機関・治験依頼者の業務を効率化し、協働して症例集積性の向上を進めております。
また、医師主導の臨床試験では、各施設の研究事務局と連携し、適切な医学研究の実施を支援して、この地「とおとうみ」から品質の高いエビデンスを、より早く発信できるように努めております。
皆さまには、今後とも「とおとうみ臨床試験ネットワーク」へのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

理事

浜松医科大学 理事(企画・評価担当)・副学長 渡邉 裕司
浜松医科大学 理事(企画・評価担当)・副学長渡邉 裕司とおとうみ臨床試験ネットワークでは、地域医療機関の良好な連携に基づきネットワークを介した治験申請手続きのワンストップサービスを実現し、治験依頼者・医療機関双方の負担を軽減しています。またQMSの体制を整備して、臨床試験実施中はプロセス管理に主眼を置き、安全で信頼性の高い治験が実施できるように努めています。
治験とともに医師主導の臨床研究についても質の高い臨床研究が実施できるよう、ネットワークとして支援体制の充実、教育研修の機会提供を推進しています。
リアルワールドエビデンスの創出が求められる今、ネットワークによるバーチャルな一病院化を目指し、高品質のエビデンスを発信していけますように、皆さまの引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

設立趣旨

日本の治験の質は、産官学の努力により向上しましたが、コスト高や症例集積性が低いことなど効率性に関しては、いまだ改善の余地があります。
複数の医療機関の連携により、あたかも1つの医療機関のごとく機能するネットワークを構築し、他のアジア諸国の大病院に匹敵するような症例集積性を確保することや、セントラルIRBによる審査の集約化、標準化が求められています。しかし、いまだわが国では十分に機能しているとは言えません。
浜松地域は医師会、医療機関の長年の努力により『浜松方式』と呼ばれる夜間休日救急体制、病院/診療所の医療機能分化や開放型病院など医療連携が進み、良好な医療の提供体制を整えてきました。
また、治験拠点事業の中で、浜松地域近隣の治験実務者(事務局、CRC)の教育研修が進み、現場レベルでの顔の見える繋がりが構築されています。
私たちは、このような地域の特徴を生かし、わが国でモデルとなるような“真に機能する”ネットワークを構築し、この静岡県西部地域(とおとうみ)から、新たなエビデンスを発信すること、新薬開発に貢献することを目指しています。

「とおとうみ」とは

古く、京の都の人々は都から近い湖・琵琶湖を近江(おうみ)といい、東国の遠い湖・浜名湖を遠江(とおとうみ)と呼びました。今では遠江は、浜名湖を含む静岡県西部地域を指す呼び名となっています。

とおとうみ臨床試験ネットワークのシンボルマーク

「とおとうみ」の「と」を浜名湖と遠州灘の青に。
頭上には輝く太陽を置き、全国でも有数の日照時間を誇る温暖で恵まれた土地柄を表現しました。
TOTOUMIの文字は緑なす大地。
これらが一体となってこのネットワークに関わる【人】を表現しています。

組織体制

静岡県西部地域(とおとうみ)で積極的に治験・臨床試験を実施している医療機関が幹事となり、当地域の医療機関が連携し、あたかも1つの医療機関のようにIRBや事務局業務を集約して、個々の医療機関及び治験依頼者等の業務効率が向上できる体制としています。

幹事会

とおとうみ臨床試験ネットワークの運営に関し、必要な事項について協議または調整します。

  • 浜松医科大学医学部附属病院 病院長 松山幸弘
  • 磐田市立総合病院 病院長 鈴木昌八
  • JA静岡厚生連遠州病院 病院長 大石 強
  • 総合病院聖隷浜松病院 病院長 岡 俊明
  • 総合病院聖隷三方原病院 病院長 荻野和功
  • 浜松医療センター 院長 海野直樹
  • 浜松市医師会 会長 滝浪 實

推進協議会

とおとうみ臨床試験ネットワーク幹事病院の実務担当者が、具体的な実務や取り組みについて協議します。とおとうみ臨床試験ネットワーク登録医療機関もオブザーバーとして参加可能です。

登録医療機関

総病床数:4,609床(8医療機関)